逆境を乗り越え、命の現場で証明した「対話とゴールの力」

外資系大手企業(コストコ、ベネトン、H&Mなど)でのマネジメント経験および社内コーチトレーナーを経て、2017年にトイカケル株式会社を設立。多くの経営者・経営幹部の伴走者として組織開発を支援してきました。

順調に歩みを進めていた中、2020年からのコロナ禍という世界的な激変に直面。それまで九州圏内をメインに「完全リアル」で行っていた講義や研修を、いち早くフルリモート(オンライン)へとシフトさせました。この変革を機に、トイカケルの対話の輪は日本全国、そして海外の受講生へと大きく広がっていきました。

しかし、激変は環境だけに留まりませんでした。2021年5月、パーソナルジムでのトレーニング後、出社途中の博多駅前で突然倒れ、救急搬送。診断は「脳出血」でした。


孤独な入院生活と、セルフコーチング


目覚めた私を待っていたのは、言語障害と右半身麻痺という、講師・コーチとして致命的とも言える過酷な現実でした。さらに折悪しくコロナ禍。急性期病院からリハビリ病院への転院の際に妻が付き添ってくれたのを除けば、その後の約3ヶ月間は「完全面会禁止」。誰にも会うことができない、孤独なリハビリ入院生活の始まりでした。

心が折れそうになる極限の孤独の中、私を支えたのは、これまで培ってきたコーチングの知見でした。

私は自身に対して徹底的なセルフコーチングを行い、「退院後に完全復活している自分」というゴールを鮮明に思い描きました。また、懸命にサポートしてくれる若手療法士の方々に対してコーチングのレクチャーを実践。「一方的に治療を受ける患者」ではなく、「共に回復というゴールを目指すチーム」として対話の関係性を築き上げたのです。


有言実行の復活、そして今伝えたいこと


明確な未来のゴールと対話の力が奇跡を起こし、驚くべきことに約3ヶ月のリハビリを経て、ほぼ元の状態へと復帰することができました。

退院後、私は発病前から予定していた宮崎へのサーフィン旅行へ予定通り出かけました。そして、海の上で見事に復活して波に乗る自分の動画を、お世話になった病院の関係者の皆さんに届けることができたのです。

この壮絶な経験は、コーチングが単なるビジネスのスキルやテクニックではなく、人が逆境を切り拓き、理想の未来を掴み取るために「人生に不可欠なあり方」であることを、私自身の命をもって証明する機会となりました。

コロナ禍という社会の危機、そして自身の命の危機。2つの大きな試練を乗り越えたからこそ、今、不確実な時代に悩む経営者の方々や、新たな一歩を踏み出したい受講生の皆様の「痛みに寄り添い、共に正解を探す対話」が提供できると確信しています。


現在、講座・研修の実施は1,500回を超え、個別セッションも3,000時間近くにのぼります
。これまでの確かな経験と土台をベースに、目の前のお客様の課題に深く寄り添うアレンジ研修や継続的なフォローアップを通じて、しなやかで強い人と組織の育成に、生涯の使命として取り組んでいます。